腱鞘炎などの障害
当該ケースは、「ギター演奏で起こった障害を解決する」のではなく、他の病気で発生した問題のリハビリとして、「ギターを活用しよう」という話なので、前2例とは大きく異なります。
ペペタスは「ギターを教える」場所であって「病気を治すところ」ではありませんから、「患者がギターを弾く」ことについて、担当医師の判断が最優先されます。
それがOKなら~「末永く、ギターを楽しんでいただく」ことが、その方のリハビリになるなら、それは【ギターが与えてくれる素晴らしいこと】のひとつであり、そのお手伝いをさせていただくことは、ギター教師の使命の一つであると考えています。
「リュウマチ」のリハビリ例
関節に痛みを伴う免疫系の疾患「リューマチ」に悩むギター愛好家の方も多いのではないでしょうか?手、指に症状が出ていると、ギター演奏に多大な問題をきたします。
左手(押弦手)に出る場合、右手(ピッキング手)に出る場合、あるいは両方、と症状は様々ですが、指を動かすことでリハビリになっているケースを扱っています。
もちろん、その時の状況に合わせ弾く内容を精査し、弾きたい曲を出来る限り負担が少ないように修正し、取り組んでいただきます。 ギター演奏することに関しては、担当医師の判断をもらっていただきます。
今までのケースでは、「関節に無理をかけなければ、歓迎」の方ばかりで、皆さん、積極的にギター練習に取り組んでいます。
「脳梗塞」のリハビリ例
半身に障害や麻痺が残りやすい脳梗塞の場合は、手、指を使うリハビリが、医療現場でも重視されているように、有効であるのは間違いありません。
もし、後遺症が軽度で「ギターに取り組めるなら」、最高のリハビリの一種であることは間違いないでしょう。ただ、「ギター演奏として、どこまでの完成度」を望むか?は、その方の主観ですが、カラオケに合わせメロディーを弾く程度なら、「楽しみながら指を使う」ことを始めるのに、決して「高い敷居」ではないでしょう。
ペぺ田代が、親切に対応させていただきます。今までの具体例は何件もあるのですが、「60代後半で、2度の脳梗塞の後に初めてギターに取組み、美空ひばりさんの"みだれ髪"を弾けるようになった」生徒さんもいらっしゃいました。
ただ、周囲の方の理解と励ましが重要で「いい年をしてギターなんて、出来るわけがない」などと、悪意に満ちた悲観的な意見を、同居の方が持っていると、うまくゆきません。
「リハビリは、本人と周りの関係が重要」ですから。