ブルース・カントリー・ブルーグラス
アメリカからの文化的影響が強い日本。
故にアメリカの音楽である「ブルース・カントリー・ブルーグラス」も根強い人気を誇るジャンルです。
ブルースはさておき、カントリー&ブルーグラスを丁寧に扱っているギター教室は意外と少ないのかもしれません。
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ぺぺタス・ギターレッスンビデオシリーズよりサンプル動画です。ペペタスのレッスンをイメージ出来ます。
詳細は【ペペタス・ウエブショップ】で。
ブルース
ブルースギターはロックギターのルーツ。
エリック・クラプトンが「クリーム」で成功したことで、いわゆる【ロックギター】の基本的スタイルが世界中に知れ渡った。
で、端的にそのスタイルとは=ブルースの3大キングの中で最も早く亡くなってしまった【フレディー・キング】の完全コピーと言っても過言ではないでしょう。
エレキギターで、バンド内でソロを、というモダンブルースのルーツは【T・ボーン・ウォーカー】ですが、シカゴの【マディー・ウォータース】がコンボ(小規模バンド)スタイルで一層モダンにし始めたことが、一般に知られているブルーススタイルの元です。
そして、ブルース最大のギタリスト【B・B・キング】~絞り出すようなスクイーズ・ギターの巨人で、あらゆるジャンルのギタリスト達に影響を与えたスーパーアーティスト。
音楽やるなら、学習必須です。
また、80年代後半~ブルース再発見ブームの立役者【スティーヴィー・レイ・ボーン】。
彼も若くしてヘリコプター墜落事故で急逝しましたが、彼のスタイルは【アルバート・キング】+【ジミ・ヘンドリクス】。
BBより野趣があるスクイーズのアルバート。実に個性の強い、一度聴いたら忘れられないギタースタイル。
この辺のモダンブルース・マスター達のギタースタイル学習&コピーは、ギタリストなら必須です。
音楽的にも甚大な要素が学べます。
そして、黒人ジャズ&フュージョン系スタイルのベースにもなっている。
ラップが一般的音楽要素となった今日、黒人音楽に対する学習は必須ですね。
カントリー
日本でのカントリーの隆盛は、随分と昔の話で、現在はあまり注目を集めるギタージャンルではなくなりました。
しかし、ロカビリーのルーツの一つとして、ロックを学ぶギタリストには、「一度は通っておかないといけない道」であることに変わりはない。
独特の内容としては:
・ダブルやハーモナイズなど、チョーキングの様々なテクニックを駆使して、ペダルスティールの雰囲気を出す
・6度のハーモナイズの多用
・クロマチックを利用した解決
・2ビートなので、フィンガーピッキングのギャロッピングによるスタイル構築も必須
等、実に個性が強い。
ロックの巨人【エルビス・プレスリー】バンドの大番頭~ギタリストの【ジェームス・バートン】や、伝説のギターヒーロー、【エディー・コクラン】などがロカビリータイプ=(カントリー+ブルース)。
まあ、黒人色の強いロックンロール・ギター【チャック・ベリー等】にたいして、白人的要素が多分に加わっているわけです。
カントリーやるなら、究極のカントリーギタリスト、【アルバート・リー】。これは必須。
ポップスのバックギターにも、カントリーテイストを持った素晴らしい人も多いです。その中でも、カーペンターズのバックギタリストなんかは、素晴らしい。
こういう人をコピーして学んでおくと、ギタリストとしての懐が、グッと深まりますね。
ブルーグラス
速弾き名人が集うジャンルですが、さすがにマイナージャンルでしょうか?
カントリーと同様、ファン層の高齢化が激しいです。まあ、クラシックもジャズも、インテリジェンスと努力が必要なジャンルは、押しなべてですが。
しかし、名人がる。
純粋なブルーグラスではない、との評価もあるけど、アコギで速弾き=でステイタスを作ったのは、盲目のギタリスト【ドック・ワトソン】。老いて益々盛んで、若いころの倍くらいの速さで弾きまくってます。
ともかくピッキングが上手い。ちなみに、このジャンルでは【オルタネイト・ピッキング】のことを【クロス・ピッキング】と言っています。
ドックに続くは、名人【トニー・ライス】。
やはりピッキングが抜群に上手い、名手。
もちろん、ブルーグラスの演奏がネイティブでしょうが、彼はブルーグラスに限らず、ジャズの素養も高い。
ブルーグラスは、名手が多いジャンルです。
マンドリンの【デヴィッド・グリスマン】等が中心となって、「ブルーグラスの楽器&バンド構成でジャズをやる」よいう【ドーグ・ミュージック】とういムーブメントがあった。
そこに【トニー・ライス】は参加していました。
自分のドーグ・プロジェクト~トニーライス・ユニットで【バック・ウォータース】という名作も出しました。
その中では、ジョン・コルトレーン的モーダルなアレンジで、【My Favorite Things】や、ジャズスタンダードなど、素晴らしい演奏を聞かせてくれています。
ちなみに 【デヴィッド・グリスマンのドーグ・ミュージック】には、私の大好きなジャズギタリスト、イギリスの【マーティン・テイラー】も参加していました。
いずれにせよ、知っておきたいジャンルですね。
もちろん、フィンガーピッキングの練習も~主にスリー・フィンガーですが、ギャロッピングと合わせ、鍛えられます!